3種類の質問方法のメリット・デメリット

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前回の記事では、研究成果のフィードバックを得るために、よりアクセス数を増やすべくSEO対策について検討しました。しかし、いくら記事を読んでいただけたとしても、質問するための場所が無ければ、当初の目的が達成できません。

はてなブログには、それぞれの記事にコメント欄が設置されているので、そこに質問を投稿すれば良さそうに見えます。しかし、このコメント機能には「欠点」が存在するため、質問場所がこれ一つだけでは少々心許ないです。


そこで、本ブログでは3通りの方法(従来のコメント欄、Twitterマシュマロで質問を受け付ける体制を構築しました。この記事では、これら3つの方法のメリットとデメリットについて説明するので、どこから質問するのが最も有効かを検討してみてください。


1. 「はてなブログのコメント欄」に質問する


はてなブログの記事の末尾には、それぞれの記事ごとにコメントを残す場所が設けられています。このような機能はQiitaなど他のサービスでもよく見られます。


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コメント欄のメリット

このようなコメント機能には、下記のようなメリットが挙げられます。


  • 記事を読んだ直後に、忘れないうちにすぐコメントを書ける。
  • 登録不要なので、誰でも気軽に質問できる。
  • 質疑応答の記録が残るので、重複した質問が出づらい。
  • 基本機能の一部なので、特殊な設定が不要である。


記事のすぐ下にコメントを書く場所が存在するため、質問者からすると非常に使いやすいかもしれません。また、どこかに登録する必要が無いので、質問が浮かんだ瞬間にすぐ書き込むことができるのは、他には無いメリットだと思われます。

また、その記事ごとにはなりますが、質問と回答の履歴がそのページ内に残り続けるので、どのように質問すべきかを参考にしたり、すでに質問したい事が回答されていないかを事前に確かめたりすることができます。


コメント欄のデメリット

一方で、以下のようなデメリットが考えられます。


  • コメント場所が分散するため、管理が困難である。
  • メールでのコメント通知に、ラグが発生するかもしれない。
  • 一度記事を閉じてしまった場合、再びその記事を探し直さなければならない。
  • 匿名可なので、悪口雑言が書かれやすく、荒らしが発生しうる。


コメント機能は、読者側にはかなり良さそうな機能なのですが、回答者からすると管理コストが高く非常に使いづらい印象があります。管理が難しいということは、もし一度質問コメントを見逃してしまった場合、そのコメントは二度と回答されることはなくなってしまうかもしれません。

また、未だ検証はできていませんが、おそらくコメント書き込みの通知は「メール」でこちらに届くことになると思われます。これは私の所感ですが、SNSの通知と比較して、メールの受信は少々ラグがあるような気がします。また、複数の質問が同時に届いた場合、メールでは質問の確認が非常にやりづらいので、見逃しの原因となりえます。


アクセス数が伸びるにつれて、コメントを読んで気持ちが萎えてしまうことがあったり、マナーの良くない発言をする人がでてきたりしたのです。
私個人に対しての攻撃はありませんでしたが、決して気分の良いものではなく、最終的にはそのブログを閉鎖させました。
はてなブログのコメント欄を非表示にしました


さらに、はてなブログのコメント機能は「匿名ユーザー」も利用可能なので、コメント欄を荒らす人たちが現れる可能性があります。このような迷惑活動は当事者だけに留まらず、周りの傍観者たちに対しても少なからぬ影響を及ぼします。事実、あるユーザーの迷惑行為がきっかけとなり、ブログを閉鎖してしまったという事件も起こっています。

対策としては、匿名ユーザーがコメントできないようにすることも一応できます。しかし、これでははてなブログの登録者以外は質問ができなくなるので、できれば採用したくない選択肢ではあります。このような迷惑行為対策は、本来研究活動には不要なはずなので、もしかするといずれはこのコメント機能が利用できないよう制限をかけてしまうかもしれません。


いずれにしても、もし早急に、あるいは確実に回答が欲しい場合は、コメント欄にではなく、別の方法で質問した方がよいかもしれません。


2. 「Twitterのリプライ」で質問する


二つ目の方法は、私のTwitterアカウントに質問のリプライを投げてもらうという方法です。


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Twitterのメリット

Twitterのリプライ機能で質問することのメリットは、以下の通りです。


  • コメントが一元化されているので、回答者が確認しやすい。
  • 通知がすぐ届くので、返信が早くなるはず。
  • 質問応対だけでなく、人脈形成にも繋がるかも。
  • DMを使えば質問内容を非公開にできる。


Twitterは私が使い慣れているので、通知を確認してすぐに回答するなど、比較的迅速な対応ができるかもしれません。また、はてなブログのコメント機能と違って質問場所が一つに固定されているので、通知をさかのぼれば質問を見逃すリスクは減りそうです。

さらに、Twitterは元々コミュニケーションツールなので、質問でのやり取り以外にも、別の使い道が色々あるかもしれません。例えば人脈形成などにも利用できそうです。


Twitterのデメリット

次に、デメリットについて話します。デメリットは以下の通りです。


  • 質問者はTwitterアカウントが必要。
  • 質疑応答が流れて行ってしまうため、後の人が確認しづらい。


一番大きいデメリットは、利用するためにはTwitterアカウントが必要となることです。もし、現時点でアカウントを作っていない人が質問したくなったときに、Twitterでの質問しか受け付けていなかった場合、Twitterの登録から始めなければならず、結果的に質問するのが面倒となってしまうことが考えられます。


また、質問に対する回答はTwitterのタイムラインに表示されますが、タイムラインは新たなツイートが出るたびに下に流れて行ってしまいます。したがって、重複の回答があるかどうかを確認するには、タイムラインを延々と遡っていかなければなりません。非常に面倒です。

この事態を防ぐために、Twitterなどでの質疑応答の内容はブログの記事に逐一加筆していくことにします。全てを書くことはできないかもしれませんが、少なくとも大事だと思われる回答については全員に共有できるように何か策を考えます。


以上がTwitterの良い点と悪い点でした。もしTwitterアカウントをすでに持っている方なら、この方法で質問すると回答が迅速に返ってくると思います。


3. 「マシュマロを投げ合おう」に質問する


最後に紹介するのが、マシュマロという質問箱サービスから質問するという方法です。


marshmallow-qa.com


このサービスは、「ネガティブな内容のコメント」をAIが自動的に排除してくれる質問箱です。攻撃的なコメントは回答者が見ることなく削除されるので、近年よく使われるようになっています。


マシュマロのメリット

マシュマロで質問募集するメリットは、以下の通りです。


  • 悪口雑言を除去してくれるので荒れない。
  • 質問は回答されるまで受信Boxに残り続けるので、見逃しがなくなる。
  • 質問者はアカウント登録が不要。


マシュマロでは、はてなブログのコメント機能の懸念材料だった「荒らし」や、Twitterのデメリットだった「アカウント登録」の問題が解決されています。また、受信Boxが存在するので、質問を見逃す可能性が極めて低いです。


マシュマロのデメリット

では、そんなマシュマロのデメリットとは一体何なのでしょうか。それは以下の通りです。


  • 質問がAIに消されてしまい、回答者に届かない可能性がある。
  • メールで通知が来るので、反応が遅くなりがち。
  • 回答はTwitterタイムラインに表示されるため、確認しづらい。


一番の問題点は、「AIがコメントをブロックする」可能性があることです。この機能は悪意のあるコメントを除外するのに一役買っているのですが、それが誤作動により届けたいコメントが届かないという事件が発生しているようです。

また、回答がTwitter上にしか表示されないというのも、Twitterを利用していない人にとっては厳しい事態です。一応、Twitterのアカウントを持っていない人でも回答は確認できたはずですが、回答したという通知を受け取る方法はおそらく無かったと思います。(これは私がマシュマロの機能をよく知らないだけかもしれないので、要調査です。)


結局どれを使えばいいの?


この記事では、はてなブログのコメント機能、Twitter、マシュマロのメリットとデメリットについて紹介しました。それでは、どの方法を使うのが最も良い選択なのでしょうか。


私としては、Twitterで質問していただけると大変助かります。というのも、私は結構頻繁にTwitterを確認するタイプの人間なので、メールで通知が来られるよりは心理的に負担が少ないというのが理由です。

また、他の方法ではイレギュラーな対応をすることになった場合、迅速に対応するのが不可能なので、もしTwitterアカウントをお持ちの方は私のTwitterアカウントに質問くださるとうれしいです。そして、未だアカウントを持っていない方も、もしよければこの機会にアカウント作成してみてはいかかでしょうか。


もし、どうしてもTwitterを使いたくないなら、マシュマロに質問を投稿するのが良いかもしれません。マシュマロなら質問が全て受信Boxに保存されるので、はてなブログのコメント機能よりも質問が見逃される可能性を大幅に減らすことができます。


ただし、長々と語りましたが、結局は質問者さんの好きな方法で質問していただけるのが良いかもしれません。変に方法を限定することで、得られるはずだったフィードバックが得られなくなってしまうのは避けたいので、気軽にコメントいただけると幸いです。


この記事は「デザイン研究」の記事です。次の記事はこちら!

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