リマインダーアプリを比較してみた
何かやるべきタスクが発生したときに、どこかにメモしておかないとそのタスクのことを忘れてしまいます。そのとき、リマインダーアプリを使えば、ただメモしておくだけでなく、やるべきタイミングにそのタスクを通知してくれます。これにより、タスクをやり忘れてしまう可能性をより低くできます。
しかし、世の中には数多くのリマインダーアプリが公開されています。これらのうち、どのアプリを使うべきか迷うと思います。そこで、App Storeに公開されている17個のアプリを比較して、最終的に利用するアプリを決めました。この記事では、これらのアプリをどのように比較したのか、その経緯を紹介します。
必須要件
まずは、前提としてリマインダーアプリに求める必須要件を列挙しました。私が現在欲している要件は、以下の通りでした。
- 入力・削除が容易なこと
- 隔週イベントを登録・通知できること
- 日付指定が必須でないこと
ひとまずは、これらの要件を満たしているアプリのみを選考に残します。上記の要件以外の機能については今は考えません。
このように、必須要件をあらかじめ定義しておけば、アプリの比較が容易になるので、おすすめです。
一次選考に残ったアプリたち
というわけで、必須要件をもとにアプリの選別を行いました。全部で17個のアプリを用意していましたが、そのうち14個のアプリは以下の理由で落選となりました。
- 必須要件を満たしていない
- 必須条件を満たすには課金が必要
- マイクロソフトアカウントでログインするのが面倒だった
- 課金の案内がしつこすぎる
それでは、必須要件を満たす3つのアプリを紹介します。
一つ目は、iPhoneに標準で入っているAppleのリマインダーです。
二つ目は、GoogleのToDoリストアプリです。
最後の3つ目は、TickTickというリマインダーアプリです。
これらの3つのアプリを、いくつかの評価基準をもとにして比較します。
最終選考
最後の選考では、「アラーム機能」「操作性」「デザイン」の3つの基準と、その他要素を加味して比較を行います。
まず、アラーム機能の序列は、以下の通りでした。
Apple >> TickTick > Google
Appleのリマインダーでは、通知が画面上に残り続けます。この仕様が、私にとってはかなり助かるものでした。私は結構通知を見逃すことが多いので、嫌でも目につくような通知が必要でした。
また、TickTickでは、他の2者にはない「予備アラーム」機能がありました。無料版では予備アラームは一つしかつけられませんが、この点がGoogleのToDoアプリを上回ったところでした。
次に、操作性の序列は以下の通りでした。
TickTick > Google = Apple
GoogleのToDoアプリとAppleリマインダーでは、どちらも一長一短という感じでした。Google ToDoアプリでは完了タスクの削除が面倒であり、Appleリマインダーでは完了したことが一見分かりにくい見た目になっていました。
一方で、TickTickではこれらの欠点が無く、特に問題なくタスクの追加・削除ができるようになっていました。よって、操作性ではTickTickが優勝です。
デザインについては、以下の通りでした。
TickTick > Apple > Google
デザインについても、TickTickは他2者のように殺風景な配色ではなく、良い感じにカラフルに見えました。また、カレンダーで日付ごとにタスクが見やすい仕様になっているのも良い点です。
ただし、TickTickは日本語が怪しい部分があるため、使っていて不安になってしまうこともありました。
最終評価
以上の評価を踏まえて、最終的に利用するアプリを決定しました。それは、こちらのアプリです。
というわけで、最終的にAppleのリマインダーアプリを使うことに決めました。
Appleリマインダーと僅差で優秀だったのがTickTickです。このTickTickというアプリは、非常に使い勝手がよく優秀なアプリなのですが、有料版への案内が散見されるという特徴もありました。これは私個人の感想ですが、有料版を勧めてくる姿勢は単純に恐怖を感じました。
また、アラーム通知が画面に残り続けないという点も少し不満でした。常に通知センターを確認しているわけではないので、リアルタイムの通知を見逃す可能性が高くなるものは避けたかったのです。
以上の理由から、TickTickではなくAppleリマインダーを選択しました。
最後に
今回は、リマインダーアプリの比較方法について紹介しました。
今回の記事で大事なのは、このアプリが良いという情報自体ではなく、どのように比較すれば適切なアプリを選択することができるかという点です。
まず、この比較は「現時点」における比較であり、数年後も同じ評価がまかり通る保証はありません。比較結果はタイミングによって変わると考えているので、この記事の結論が未来永劫役に立つとは思っていません。
次に、必須要件は人によって変わるという点もあります。今回私が列挙した必須要件のうち、「隔週イベント」は必要ない人もいるかもしれません。そうすれば、今回調べた以外のアプリも最終選考に残ることもあるでしょう。
しかし、比較方法自体は普遍的で大切だと思っています。今回のように、必須要件を列挙したり評価基準を定義したりすることは、何かを比較するうえで効果的だと考えます。
ですので、今回紹介した方法が必ずしも最善ではないかもしれませんが、一つの目安として記憶に残していただけると幸いです。
以上です。